令和2年度 新小山市民病院 病院指標

  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞の患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード
年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 352 136 134 196 369 669 1221 2169 1543 386
2020年4月から2021年3月の期間に退院した患者さんは7175名でした。上表は、退院患者さんの人数を10歳刻みの年齢階級別に集計しています。
60歳以上は全体の約75%を占めており、症状が比較的重症になりやすい高齢者の入院が多い傾向にあります。昨年度は、10歳未満の患者さんの感染症による入院が著しく減少しておりました。
患者支援センターを中心として、地域医療支援病院の役割を果たし、かかりつけ医の先生方からの紹介を積極的に受けております。
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
内科・総合診療科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110310xx99xxxx 腎臓又は尿路の感染症 22 14.64 13 0 73.32
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎 15 22.07 20.51 20 82.07
050130xx9900xx 心不全 10 27.7 17.23 10 85.5
080010xxxx0xxx 膿皮症 - 14.17 12.87 0 76.33
0400801499x001 肺炎等(市中肺炎かつ75歳以上) - 10 13.93 0 77.25
内科・総合診療科は、疾病が多臓器におよび総合的な診療を必要とする方や、どの科で診察を受けたらよいのか分からない方の診療をしています。
地域医療支援病院として地域の医療機関との関わりを密にして、良好な関係を築き、患者さんに質の高い医療を提供することを方針としています。
2020年度の傾向としては、尿路感染症、誤嚥性肺炎、心不全等の疾患を多く診療しました。
高齢者によく見られる症例が上位を占めています。

※患者数が10未満の場合は、ハイフン(-)としております。
消化器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060340xx03x00x 胆管(肝内外)結石、胆管炎 111 7.23 9.53 0.9 73.06
060140xx97x0xx 胃十二指腸潰瘍、胃憩室症、幽門狭窄(穿孔を伴わないもの) 32 8 10.83 0 68.69
060020xx04xxxx 胃の悪性腫瘍 31 7.48 8.11 0 74.52
060060xx9710xx 胆嚢、肝外胆管の悪性腫瘍 27 10.78 13.64 3.7 78.33
060210xx99000x 腸閉塞 26 10 9.08 0 69
消化器内科は、腹部症状を有する患者さんを最初に担当する科です。患者さん1人1人の症状・経過に応じて必要な検査を選択し、的確な診断・治療に努めています。
第1位は、胆管結石や胆管炎等に対して内視鏡的治療を行った内容です。前年度より増加しております。
第2位は、主に出血を伴う胃潰瘍や十二指腸潰瘍に対して、内視鏡的治療を行ったものです。
第3位は、早期胃がんに対して内視鏡的治療行ったものです。消化管のがんを治療するなかで、最も体に負担のかからない治療として、内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD: Endoscopic submucosal dissection)といわれる治療があります。胃がん病変部の粘膜下層に液体を注入し、病変をナイフによって徐々に切り剥がしていく方法です。
第4位は、主に胆管がんに対して胆管ステント留置術などの内視鏡的治療を行ったものです。
第5位は、腸閉塞(イレウス)に対し、イレウス管留置による腸管減圧などの保存的治療を行ったものです。腸閉塞とは、腸管内容物の通過障害により腹痛、吐き気・嘔吐、腹部膨満等をきたした病態です。重症例では、ショック症状、敗血症を伴うこともあります。
緊急処置を要する患者さんに対しては、時間外や夜間を問わず、積極的に対応することを方針としています。
循環器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050050xx0200xx 狭心症、慢性虚血性心疾患 222 3.38 4.44 0 69.78
050050xx9910xx 狭心症、慢性虚血性心疾患 172 2.58 3.07 0 67.7
050130xx9900xx 心不全 151 17.77 17.23 2.65 80.59
050030xx97000x 急性心筋梗塞(続発性合併症を含む。)、再発性心筋梗塞 101 12.87 12.09 1.98 68.56
050070xx01x0xx 頻脈性不整脈 60 5.07 4.95 0 64.88
循環器内科では、狭心症や心筋梗塞、心不全、不整脈、血圧異常などの循環器疾患の診療を幅広く行っています。
入院された患者さんの症状により、心臓カテーテル検査、経皮的冠動脈インターベンション、カテーテルアブレーション、ペースメーカー植え込み術等の検査・治療を行っております。
特に急性心筋梗塞においては、夜間・休日を問わず24時間365日体制で心臓カテーテル検査を緊急で対応できる体制を整えております。
循環器疾患の第1位は、狭心症などの慢性的な虚血性心疾患に対して経皮的冠動脈インターベンションを行ったものです。経皮的冠動脈インターベンションは、足の付け根の動脈や腕の動脈から挿入したカテーテルを狭窄している病変部まで導き、バルーンやステントで狭窄した病変部を拡張する血管内治療です。当院の治療実績件数は年々増加しております。
第2位は狭心症などの慢性的な虚血性心疾患に対して心臓カテーテル検査を行ったものです。診断を確定させて治療へ繋げるものや、治療後のフォローアップを行ったものです。
第3位は心不全です。心不全は、心機能の低下により末梢組織の酸素需要量に見合うだけの血液を送り出せなくなった状態です。循環系にうっ血が生じ、肺うっ血や体液貯留、浮腫などが特徴的な症状です。心不全に対しては安静・食事療法・薬物療法による加療や、心臓リハビリテーションによる心機能回復、多職種からなるチーム医療による再発の予防も行っております。
第4位は急性心筋梗塞に対する経皮的冠動脈インターベンションです。上記の狭心症に対するものとほぼ同様の治療ですが、急性心筋梗塞では日時を問わず緊急で治療を行っています。
第5位は心房細動などの不整脈に対してカテーテルアブレーションを実施した症例です。不整脈の起源部位やリエントリー回路の中の異常電動部位を高周波電流などで焼灼する治療法です。当院は2021年4月1日より日本不整脈心電学会認定の不整脈専門医研修施設に認定され、不整脈治療の実績が増加しております。
小児科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
080270xxxx1xxx 食物アレルギー(アレルギー検査あり) 71 1.01 2.12 0 3.28
040100xxxxx00x 喘息 35 6.49 6.46 0 3.51
030270xxxxxxxx 上気道炎 26 4.5 4.85 0 1.19
080270xxxx0xxx 食物アレルギー(アレルギー検査なし) 24 1.33 2.44 0 6.79
060380xxxxx00x ウイルス性腸炎 22 4 5.86 0 5.45
小児科は、小山地区および近隣医療圏の小児2次救急医療を担っており、地域中核病院としての役割を果たしています。
疾患によっては、高次小児医療機関や学校との緊密な連携等を行っています。
令和2年は新型コロナウイルス感染の影響により、従来上位を占めていた呼吸器感染などの診断群が減少し、相対的にアレルギー関連疾患の比率が高まりました。

DPCの第1位・第4位は食物アレルギー、第2位は喘息、第3位は上気道炎、第5位はウイルス性腸炎でした。
外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060160x001xxxx 鼠径ヘルニア(15歳以上) 121 4.3 4.86 0 68.5
060150xx99xx0x 虫垂炎(手術なし) 50 5.94 7.17 0 32.72
060335xx02000x 胆嚢炎等 48 6.88 7.23 0 62.31
060035xx010x0x 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 46 13.5 16.19 2.17 72.54
060150xx03xxxx 虫垂炎(手術あり) 40 5.48 5.44 0 33.88
外科では、食道・胃・十二指腸・小腸・大腸・肝臓・胆道・膵臓などの消化器疾患、脾臓・肛門・乳腺・ヘルニアなどの一般外科、腹腔鏡を利用する内視鏡外科、甲状腺・副甲状腺・副腎などの内分泌科、これらの症例に対しては、消化器内科をはじめ他科と連携しつつ外科的治療を中心に診察しています。
「病棟カンファレンスと総回診」、「術前カンファレンス」を定期的に行い、全外科医が患者の診療内容を共有し、独りよがりにならない「真のチーム医療」を実践しています。また、化学療法に関しては、専門外来を週3回開設しています。
第1位は鼠径ヘルニアに対してメッシュという人工の膜を使用する手術を行った症例です。
第2・5位は虫垂炎に対して治療を行った症例で、第2位が抗菌薬、補液等による保存的治療で、第5位が虫垂切除手術の症例です。
第3位は胆嚢炎や胆嚢結石に対して、腹腔鏡を用いた摘出手術の症例です。
第4位は大腸がんです。大腸がんは結腸がんと直腸がんがあり、前者が該当します。大腸がんは、当院のがん治療の中で多い疾患であり、手術・化学療法を積極的に行っております。外科では、がん治療に対し、粘膜切除、腹腔鏡下手術、開腹手術を症例ごとにカンファレンスで検討して選択しています。特に、腹腔鏡下手術例は従来の開腹創の1/3程度の傷で治療することができるため、術後の痛みの軽減や早期退院に貢献しております。日々、多様化・高度化するがん治療に真摯に向き合ってまいります。
外科全体の手術件数は年々増加傾向にあります。入院前には、麻酔科と連携し情報の共有を図り、丁寧な術前説明を心がけております。また、術後の診療についても細やかに行い患者さんの早期社会復帰や生活の質が低下しないように尽力しております。
整形外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160800xx01xxxx 股関節・大腿近位の骨折 98 25.88 25.09 65.31 81.9
070343xx01x0xx 脊柱管狭窄(脊椎症を含む。) 腰部骨盤、不安定椎 42 19.48 20.40 2.38 70.98
160690xx99xxxx 胸椎、腰椎以下骨折損傷(胸・腰髄損傷を含む。) 36 21.28 18.81 5.56 75.47
070160xx01xxxx 上肢末梢神経麻痺 29 2.76 4.67 0 65.28
07040xxx01xxxx 股関節骨頭壊死、股関節症(変形性を含む。) 29 31.72 21.03 10.34 69.28
整形外科では、骨折、スポーツ外傷、脊椎疾患、人工関節置換術、軟部骨腫瘍の治療や、疾患別のリハビリ等を行っています。一般的な整形外科に加え、各医師の専門領域を中心に、より高度な診療を行えるよう努めております。
第1位は大腿骨骨折に対して手術をした症例です。中でも大腿骨頚部骨折は、高齢者の骨粗鬆症の方の転倒によるものがほとんどです。転倒は注意が必要となります。
第2位は腰部脊柱管狭窄症に対しての手術をした症例です。第3位は胸椎圧迫骨折や腰椎圧迫骨折に対して保存的加療の症例です。
当院は、地域包括ケア病棟を有しているため、手術等をはじめとする急性期治療が落ち着いた後は、リハビリテーションを十分に行い、在宅復帰していただくことを目指しております。また、地域の医療機関や施設等と緊密な連携を図り、QOLの向上に寄与しています。
形成外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
080007xx010xxx 皮膚の良性新生物(皮下腫瘍摘出術) 27 3.96 4.06 0 52.74
020230xx97x0xx 眼瞼下垂 13 4.38 3.07 0 72.38
160200xx0200xx 顔面損傷(口腔、咽頭損傷を含む。) - 3.38 5.28 0 33.63
080007xx97xxxx 皮膚の良性新生物(軟部腫瘍摘出術) - 10 5.85 0 60.2
070010xx010xxx 骨軟部の良性腫瘍(脊椎脊髄を除く。) - 5 5.39 0 53
形成外科では、先天性変形、外傷、腫瘍、再建など、形成外科疾患を診療しています。
皮膚の良性腫瘍や眼瞼下垂に対する手術が多く、積極的に治療を行っております。

※患者数が10未満の場合は、ハイフン(-)としております。
脳神経外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160100xx97x00x 頭蓋・頭蓋内損傷(手術あり) 26 9.04 9.68 3.85 76.85
010050xx02x00x 非外傷性硬膜下血腫 19 9.63 12.04 0 74.89
160100xx99x00x 頭蓋・頭蓋内損傷(手術なし) 15 9.8 8.18 33.33 78.4
010040x099000x 脳出血(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10未満) - 18.5 18.86 62.5 61.13
010020x101x1xx くも膜下出血、破裂脳動脈瘤(JCS10以上) - 46.38 47.51 75 60.75
脳神経外科では、脳卒中全般・脳腫瘍・頭部外傷・正常圧水頭症・三叉神経痛・顔面けいれん・キアリ奇形等の外科的治療を主に行っており、小山市、県南地域において脳神経外科の手術が可能である唯一の病院です。急性期脳卒中に対しては24時間365日体制で、小山市並びに近隣市町村の救急に対応しています。
第1位は頭部外傷(急性硬膜下血腫、急性硬膜外血腫など)に対して穿孔洗浄術を施行した症例です。
第2位は高齢者に多い慢性硬膜下血腫に対して穿孔洗浄術を施行した症例です。
第3位は頭部外傷(急性硬膜下血腫、外傷性くも膜下出血、脳振盪、脳挫傷など)に対して保存的治療を行った症例です。
第4位は脳出血の保存的加療を行った症例です。
第5位はくも膜下出血に対してクリッピング術を行った症例です。
脳卒中センターとして「小山市の脳を守る」をキャッチフレーズに、脳卒中患者さんの受け入れに尽力いたします。

※患者数が10未満の場合は、ハイフン(-)としております。
心臓血管外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110280xx02x00x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 46 2.35 8.15 0 68.93
050180xx02xxxx 静脈・リンパ管疾患 13 2.62 2.74 0 71.54
050080xx0101xx 弁膜症(連合弁膜症を含む。) 12 33.50 22.56 0 72.67
050050xx0111xx 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術あり - 27.88 27.51 0 68.75
050050xx0101xx 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術あり - 44.43 22.22 0 62.71
心臓血管外科では、心臓弁膜症手術、虚血性心疾患の手術、腹部大動脈瘤手術、下肢動脈血行再建術、下肢静脈瘤、透析用血管アクセス(内シャント造設)に対する手術などを行っています。自治医科大学心臓血管外科と連携し、循環器内科を含む多職種でハートチームを組んで診療しており、患者さんに最適な治療方法を提供いたしております。
第1位は血液透析が必要な慢性腎不全の患者さんに対して内シャント(自己血管を用いた動静脈瘻)造設や動脈表在化を行った症例です。
第2位は下肢静脈瘤に対して、抜去術や切除術、焼灼術を行った症例です。
第3位は心臓弁膜症に対して開心術を行った症例です。
疾患の重症度や緊急度を迅速に判断し、個々の状態に応じて最も適切な治療方法を選択するとともに、患者さんやご家族の皆さんに真摯に向き合い治療にあたっております。
第4位・5位は狭心症などの虚血性心疾患症例に対する冠動脈バイパス術を行った症例です。
また、心臓血管外科としての手術件数は年々増加傾向にあります。入院前には、麻酔科と連携し情報の共有を図り、丁寧な術前説明を心がけております。また、術後の診療についても細やかに行い患者さんの早期社会復帰や生活の質が低下しないように尽力しております。

※患者数が10未満の場合は、ハイフン(-)としております。
眼科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
020110xx97xxx0 白内障、水晶体の疾患 185 3.01 2.76 0 76.81
020200xx9710xx 黄斑、後極変性 - 4.4 6.49 0 74.6
020180xx97x0x0 糖尿病性増殖性網膜症 - 4.75 6.98 0 58
020240xx97xxx0 硝子体疾患 - 3 5.65 0 71
小山市の基幹病院として、白内障、緑内障、網膜・黄斑疾患(糖尿病網膜症、網膜静脈閉塞症、網膜裂孔)、ぶどう膜炎(原田病、サルコイドーシス)、角膜疾患などを含む幅広い眼疾患に対して小児から高齢者まで診療を行っています。
多くの白内障手術を入院で診療しており、片眼ずつ2泊3日の日程で行います。また、3泊4日での硝子体手術(黄斑前膜、黄斑円孔等)を行っています。
眼科専門医によるチーム医療で最先端の知見に基づいた質の高い医療を提供し、幅広い疾患の患者さんに満足度の高い治療を目指すことを方針としています。

※患者数が10未満の場合は、ハイフン(-)としております。
耳鼻咽喉科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
030230xxxxxxxx 扁桃、アデノイドの慢性疾患 39 8.64 7.94 0 36.49
030240xx99xxxx 扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎(手術なし) 27 5.85 5.63 0 39.07
030350xxxxxxxx 慢性副鼻腔炎 22 7.68 6.71 0 49.55
030240xx01xxxx 扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎(手術あり) 13 6.62 8.44 7.69 46.69
030428xxxxxxxx 突発性難聴 13 7.62 8.81 0 58.85
急性疾患への対応や手術治療を、地域のニーズにあわせて行っています。急性疾患は扁桃炎、突発性難聴、顔面神経麻痺などを中心に治療しています。手術は、鼻副鼻腔手術や扁桃摘出術、頸部良性腫瘍手術などを中心に行っています。
第1位は、慢性扁桃炎に対して、扁桃摘出術を行った症例です。
第2位は、扁桃周囲膿瘍や急性扁桃炎に対して、抗菌薬による保存的治療を行った症例です。
第3位は、慢性副鼻腔炎に対して、内視鏡的治療の症例です。一般的な手術(ESS)を行っている他、アレルギー性鼻炎に対する後鼻神経切断術なども行っています。
第4位は、扁桃周囲膿瘍に対して、扁桃周囲膿瘍切開術を行った症例です。
第5位は、突発性難聴に対してステロイド治療を行った症例です。
少しでも多くの耳鼻咽喉科疾患の治療が地域で完結できるよう努力しております。地域の耳鼻咽喉科の医療機関と連携し手術や入院治療が必要な患者さんを可能な限り受入れることを方針としています。
神経内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010060x2990401 脳梗塞(発症3日目以内、かつ、JCS10未満) エダラボンあり 発症前Rankin Scale0~2 100 17.52 15.64 30 67.98
010230xx99x00x てんかん 45 7.27 7.48 2.22 66.96
010040x099000x 脳出血(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10未満) 44 21.61 18.86 63.64 70.98
010060x2990411 脳梗塞(発症3日目以内、かつ、JCS10未満) エダラボンあり  副傷病あり(水頭症、てんかん、頻脈性不整脈)  発症前Rankin Scale3~5 43 19.53 17.35 39.53 76.09
010060x2990201 脳梗塞(発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 脳血管リハビリあり 発症前Rankin Scale0~2 35 20.91 15.54 28.57 71.54
神経内科は、歩行障害や手足の麻痺、けいれん、頭痛、しびれ、意識障害および認知症、病的もの忘れなど、主に脳神経系の異常による身体的疾患を内科的に治療する診療科です。
脳梗塞・脳出血の脳血管疾患、パーキンソン病や筋萎縮性側索硬化症等の変性疾患、てんかん性疾患、アルツハイマー病をはじめとする各種認知症、重症筋無力症、多発性硬化症や視神経脊髄炎などの中枢性脱髄性疾患、ギラン・バレー症候群やフィッシャー症候群等の末梢神経疾患、片側顔面けいれん、眼瞼けいれん、痙性斜頚、片頭痛など多種多様の疾患について外来及び入院で積極的に加療を行っています。
脳卒中ケアユニット(SCU病棟)を有しており、脳神経外科医との共同で脳卒中を専門に診療する脳卒中センターを開設しました。また、脳卒中ホットラインを利用して、救急隊および連携医療機関からの脳神経疾患の診療依頼に対して、24時間365日、神経内科・脳神経外科の担当医が直接対応します。
小山市内だけでなく、野木町、下野市、栃木市など県内の周辺地域、さらに結城市、筑西市、古河市などの他県からの救急も積極的に受け入れています。
泌尿器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110080xx991xxx 前立腺の悪性腫瘍 前立腺針生検法 130 2.12 2.54 0 69.58
110070xx03x0xx 膀胱腫瘍 経尿道的膀胱悪性腫瘍手術 81 6.6 7.13 0 73.09
110080xx9903xx 前立腺の悪性腫瘍 化学療法 24 6.54 13.43 4.17 71.92
11001xxx01x0xx 腎腫瘍 腹腔鏡下腎悪性腫瘍手術 19 10.95 11.03 0 68.79
11013xxx04xxxx 下部尿路疾患 膀胱結石摘出術 16 7.19 5.53 0 72.94
泌尿器科は、尿路結石、前立腺肥大、悪性腫瘍はもちろんのこと、EDに至るまで幅広い分野に対応しています。
特にESWL(体外衝撃波砕石術)、前立腺がん検査および内視鏡的手術を中心に行っております。また、腎臓がんに対する腎臓摘出術も行っております。
第1位は、前立腺がんに対する前立腺生検(検査)の症例です。
第2位は、膀胱腫瘍(膀胱がん)対して内視鏡的手術の症例です。
第3位は、前立腺がんに対して化学療法(抗癌剤治療)の症例です。
第4位は、腎臓がんに対して腹腔鏡下で腎臓摘出術の症例です。
第5位は、膀胱結石症に対して、内視鏡を用いて結石摘出術の症例です。
泌尿器系の悪性腫瘍は、他臓器や骨などに転移する場合があります。治療の方法・目標を患者さんやご家族の皆さんと相談して設定し、意向を踏まえた手術治療や抗癌剤治療等を行います。また、他科と緊密な連携を図りながら日々治療にあたっております。
呼吸器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040110xxxxx0xx 間質性肺炎 57 22.56 18.61 5.26 75.65
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎 47 28 20.51 8.51 85.06
040150xx99x0xx 肺・縦隔の感染、膿瘍形成 46 28.07 22.63 17.39 73.59
040040xx99040x 肺の悪性腫瘍(化学療法あり) 41 7.8 9.42 0 71.66
040040xx9900xx 肺の悪性腫瘍(化学療法なし) 23 14.65 13.30 4.35 78.74
呼吸器内科では、呼吸器疾患を幅広く診察しております。
重症度の高い市中肺炎(CAP)、医療介護関連肺炎(NHCAP)、慢性閉塞性肺疾患の急性増悪、間質性肺炎および肺がん等による呼吸器不全を入院で加療しています。
重症呼吸不全は、人工呼吸による高度呼吸管理を行うと同時にRST(人工呼吸サポートチーム)活動を行い、人工呼吸からの早期離脱を目指しています。
NHCAPの場合、呼吸状態の改善だけでは退院できないことが多く、身体的または社会的な問題を看護師・理学療法士・ソーシャルワーカーを含めたチーム医療で対応しています。
また、患者さんのニーズに応じた肺がん診療のため、気管支鏡による確定診断と化学療法を行っています。
2020年度は、間質性肺炎が最も多く、以下は誤嚥性肺炎、肺膿瘍、膿胸、肺の悪性腫瘍が上位を占めております。また、呼吸器疾患は、筋炎や大腸炎、糖尿病、肝機能障害、甲状腺機能障害等、他疾患の治療や発症にも関連があるため、他科と連携をとりながら治療にあたっております。
腎臓内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110280xx9900xx 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 61 11.36 11.04 0 64.92
110280xx9901xx 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 16 17.69 14.01 6.25 73.5
110280xx02x1xx 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 15 36.67 33.50 13.33 66.67
110310xx99xxxx 腎臓又は尿路の感染症 15 14.07 13.00 6.67 78.2
110280xx02x00x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 14 16.29 8.15 14.29 70.21
腎臓内科では、透析を含めた慢性腎臓病および急性腎障害の診療が中心です。
糖尿病性腎症や腎硬化症といった、糖尿病や高血圧を背景に持つ疾患の他、血尿、蛋白尿、ネフローゼ症候群に対して、必要に応じ腎臓生検検査を行っております。末期腎不全の症例については、血液透析導入をはじめ、腹膜透析診療等を行っております。
2020年度の疾患では、慢性腎臓病・慢性腎不全の治療を数多く診療しました。中でも、血液透析や透析のための内シャント(自己血管を用いた動静脈瘻)造設術を施行した症例が上位を占めております。
他にも、腎臓や尿路の感染症、ネフローゼ症候群等の治療にも幅広く対応しております。
糖尿病・代謝内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
10007xxxxxx1xx 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。) 11 11.91 14.60 0 67.91
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎 - 16.5 20.51 25 85.88
100040xxxxx00x 糖尿病性ケトアシドーシス、非ケトン昏睡 - 13.5 13.33 0 63.75
110310xx99xxxx 腎臓又は尿路の感染症 - 12.43 13.00 14.29 77.29
0400801499x003 肺炎等(市中肺炎かつ75歳以上) - 9.33 17.17 100 90.33
糖尿病・代謝内科では、糖尿病、脂質異常血症、高血圧、肥満などの生活習慣病に対する診療を食事療法・運動療法・薬物療法を組み合わせて行っております。また、下垂体、甲状腺、副腎などにかかわる内分泌疾患も幅広く対応しております。
2020年度は、2型糖尿病の教育入院が1位となっております。生活習慣が大きく影響することから、入院により食事の見直し・継続的な運動を行うことにより、2型糖尿病の治療の柱である生活習慣の改善を図ります。

※患者数が、10未満の場合はハイフン(-)としております。
初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード
初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 40 - 12 20 - 11 1 8
大腸癌 26 22 52 20 19 19 1 8
乳癌 21 11 - - - - 1 8
肺癌 - 5 26 40 8 51 1 8
肝癌 - - - - - 10 1 8
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
5大癌とは、日本における主要5部位の臓器(胃・大腸・乳房・肺・肝臓)に発生した悪性腫瘍のことを指します。
臓器別に初発と再発の患者数を表示しており、初発は病期(ステージ)ごとの表示となっております。

<初発と再発の定義>
初発:当院において、診断・初回の治療を実施した場合を指します。
再発:当院・他院問わずに初回の治療が完了した後、当院にて患者さんを診療した場合や、治療後に局所再発・再燃または新たな転移をきたした場合を指します。
※患者数は延べ患者数です。例えば一連の治療期間に入退院を繰り返すなどを行った場合は、同一患者さんであっても入退院を繰り返した回数だけ患者数とします。

初発の項目において、当院では特に大腸癌・胃癌の症例が多い傾向にあります。治療方法に関しては、消化器内科・外科で協力して内視鏡手術、腹腔鏡手術、開腹手術を症例ごとに検討し、患者さんのQOL(生活の質)の向上を第一に考え、最善の方法を選択しています。
外科手術での腹腔鏡手術例は、従来の開腹創の1/3の傷で治療することができ、術後の痛みの軽減・早期回復に貢献しています。
消化器内科では画像強調内視鏡を用いて早期癌の発見に力を入れており、治療ではESD(内視鏡的粘膜下層剥離術)などを行っています。

UICCの病期分類が不明なものは、入院中の情報だけでは情報が不十分で分類できないことが理由です。
※UICCとは国際対がん連合のことで、UICCのがん分類は国際的標準とされています。

※患者数が、10未満の場合はハイフン(-)としております。
成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード
患者数 平均
在院日数
平均年齢
軽症 6 18.50 64.67
中等症 97 16.52 79.14
重症 35 19.97 82.11
超重症 16 22.69 81.19
不明 - - -
20歳以上の市中肺炎で入院された患者さんを重症度分類別に見たものです。
肺炎の重症度分類は、
A-DROPスコアは、影響調査の項目とされていた「市中肺炎ガイドライン」による重症度分類です。使用する指標は以下の5項目で、その頭文字をとって「ADROP」です。
<A-DROPスコア>
①Age(年齢):男性70歳以上、女性75歳以上
②Dehydrated(脱水):BUN 21mg/dL以上または脱水あり
③Respiration(呼吸):SpO2 90%以下(PaO2 60Torr以下)
④Orientation(意識障害):意識障害あり
⑤Pressure(収縮期血圧):収縮期血圧90mmHg以下

<重症度について>
入院時(入院中に発症した場合は発症時)の状態に該当する項目の合計数をスコアとします。
スコアは5点満点で、1項目該当すれば1点、2項目該当すれば2点となる計算です。
軽 症:0点
中等症:1~2点
重 症:3点
超重症:4~5点(ただし、ショック(収縮期血圧90mmHg以下)の該当があれば1項目のみでも超重症)
不 明:指標に1つでも不明な点がある

重症度が高くなるにつれて平均年齢が高く平均在院日数が長いことから、高齢者の肺炎ほど重症化する傾向にあると言えます。

※患者数が、10件未満の場合は(-)としております。
脳梗塞の患者数等ファイルをダウンロード
発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
3日以内 327 22.96 73.55 34.46
その他 27 20.7 75.56 2.54
脳梗塞は急性期である発症3日目以内のものが多く、全体に占める割合は9割を超えています。平均年齢は73.55歳となり、平均在院日数も22.96日と他の疾患と比べると長い傾向にあります。
当院は、迅速かつ高度な医療を提供するため、栃木県内でも数少ない脳卒中ケアユニット(脳卒中専用治療室、SCU:Storoke Care Unit)を有し、TPA療法(血栓溶解療法)、カテーテル治療(脳血管内手術)、開頭手術の全ての急性期治療に対応できる脳卒中センターを開設し、地域貢献に努めています。
また、脳卒中ホットラインを利用して、救急隊および連携医療機関からの脳神経疾患の診療依頼に対して、24時間365日、脳卒中専門医(神経内科/脳神経外科)が直接対応します。
小山市内だけでなく、野木町、下野市、栃木市など県内の周辺地域、さらに結城市、筑西市、古河市などの他県からの救急を積極的に受け入れています。
脳卒中センターでは、専門チームが脳卒中の集中学的治療を24時間体制で提供しております。
脳卒中ケアユニット(SCU)とは、脳卒中急性期の患者さんを、専門チームが協力して診療を行う脳卒中専用治療室のことです。専門チームは、脳卒中専門医、神経内科専門医、脳神経外科専門医、脳血管内治療専門医、循環器内科専門医、リハビリテーション技師、放射線技師、看護師、医療ソーシャルワーカーで構成され、それぞれの専門知識や技術を活かして連携し、患者さんに最適な急性期治療を行うとともに、回復期や慢性期の治療に至るまでの円滑な移行をサポートします。
診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
消化器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 61 1.89 7.13 4.92 76.07
K6871 内視鏡的乳頭拡張術 45 1.53 5.51 2.22 74.33
K6872 内視鏡的乳頭切開術(胆道砕石術を伴う) 36 1.67 9.33 5.56 78.67
K6532 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術(早期悪性腫瘍粘膜下層剥離術) 31 1 5.48 0 74.52
K654 内視鏡的消化管止血術 28 0.57 6.21 7.14 71.07
消化器内科では、胆管結石・胆管炎や胆管がんなどの胆道疾患に対して、内視鏡的手術である内視鏡的胆管結石除去術や内視鏡的胆道ステント留置術の症例数が多くなっています。乳頭拡張術や乳頭切開術は、胆管結石を除去する際に、胆汁の出口である十二指腸乳頭を広げる処置です。ステント留置術は、狭くなっている胆道にステントを挿入して胆汁の流れを改善する手術です。
急性胆管炎は、急激に症状が進行することもあるため、状態に応じて緊急で内視鏡的手術も行っております。
第4位は、胃がんに対する内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD: Endoscopic submucosal dissection)です。
第5位は、急性出血性胃潰瘍、食道静脈瘤破裂、大腸憩室出血、出血性直腸潰瘍等に対する内視鏡を用いた止血術です。
循環器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術(その他) 184 1.54 3.26 0.54 70.58
K5491 経皮的冠動脈ステント留置術(急性心筋梗塞) 106 0.02 13.03 2.83 68.31
K5951 経皮的カテーテル心筋焼灼術(心房中隔穿刺、心外膜アプローチ) 43 1.14 3.56 2.33 65.02
K5972 ペースメーカー移植術(経静脈電極) 42 1.88 8.6 2.38 77.1
K5492 経皮的冠動脈ステント留置術(不安定狭心症) 28 0.11 3.11 0 66.5
循環器内科では、急性心筋梗塞の治療について、夜間・休日を問わず24時間365日体制で心臓カテーテル検査を緊急で対応できる体制を整えております。
手術の第1~2位と5位は、急性心筋梗塞や狭心症などの虚血性心疾患に対しての経皮的冠動脈インターベンションです。経皮的冠動脈インターベンションは、足の付け根の動脈や腕の動脈から挿入したカテーテルを狭窄している病変部まで導き、バルーンやステントで狭窄した病変部を拡張する血管内治療です。
第3位の経皮的カテーテル心筋焼灼術(カテーテルアブレーション)とは、心臓の拍動リズムに異常をきたして脈拍数が多くなる、頻脈性不整脈に対し行う治療法です。
足の付け根の太い血管からカテーテルを入れて、心臓の不整脈の原因となっている部分を特定し、高周波電流を流すことで心筋を焼灼します。手術が成功すれば不整脈の根本的な治療をすることができます。
第5位は伝導障害の徐脈性不整脈に対して行うペースメーカー移植術です。人工ペースメーカーは心臓に電気刺激を与えて心拍動を起こさせる装置です。
術後はペースメーカー外来にて定期的に動作状況を確認し、患者さんをサポートしております。
外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K6335 鼠径ヘルニア手術 120 1.14 2.16 0 68.39
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 68 1.04 4.4 0 59.9
K718-21 腹腔鏡下虫垂切除術(虫垂周囲膿瘍を伴わないもの) 38 0.82 3.63 0 32.79
K7193 結腸切除術(全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術) 36 3.22 14.17 5.56 74.39
K719-3 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 18 2.17 8.72 0 69.44
第1位は鼠径ヘルニア手術です。鼠径ヘルニアとは、足の付け根あたりに、腹壁の穴から腸管などの臓器が飛び出た状態で、別名で「脱腸」と呼ばれている疾患です。外科疾患の中では頻度の高いもので、成人のヘルニアは自然に治ることはありません。そのため治療は手術療法が原則となります。手術はメッシュという人工の膜を使用した治療「テンション・フリー・メッシュ法」を行っており再発率は従来法の1/10以下という好成績を得ています。
第2位は胆石症や胆嚢炎に対して腹腔鏡で行う胆嚢摘出術です。
第3位は虫垂炎(盲腸とよばれることが多い)に対して腹腔鏡で行う虫垂切除術です。従来の開腹手術では得られない、傷の痛みの軽減・小さな傷での治療が可能となっております。
第4・5位は大腸がんに対して行う結腸の切除術です。開腹手術、腹腔鏡下手術を症例ごとに検討し施行しており、4位の手術が前者で5位の手術が後者です。
整形外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0461 骨折観血的手術(大腿、上腕、肩甲骨) 70 2.27 20.41 55.71 81.6
K1422 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(後方又は後側方固定) 62 2.58 16.73 4.84 71.45
K0821 人工関節置換術(膝、股、肩) 61 2.28 27.56 9.84 72.15
K0811 人工骨頭挿入術(股) 42 2.52 23.93 61.9 80.33
K0462 骨折観血的手術(下腿、前腕、手舟状骨) 33 2.52 14.58 6.06 58.36
整形外科は、一般整形外科に加え、各専門医師を中心に、より高度な診療を行えるよう努めております。脊椎などの外傷以外の分野についても手術を行っております。また、その他の専門性の高い症例に対しては、他施設の医師の応援を依頼して、どの領域でも可能な限り大学病院と同等の医療サービスを提供できるよう努めております。
手術の第1位・5位は骨折に対する手術です。内訳は大腿骨が55件、上腕が15件、下腿が23件、前腕が27件となっております。
第2位は脊椎に対する手術です。内訳は頚椎が27件、胸椎が6件、腰椎が101件となっております。
具体的な疾患は下記の通りです。
(頚椎)頚椎症性脊髄症、中心性頚髄損傷等
(胸椎)胸椎圧迫骨折、胸椎偽関節等
(腰椎)腰部脊柱管狭窄症、腰椎変性すべり症、腰椎椎間板ヘルニア等
第3位は変形性膝関節症や股関節骨頭壊死、股関節症に対する手術です。内訳は膝が30件、股が32件、肩1件です。
第4位は大腿骨骨折等に対する手術です。
全体的に平均年齢が高いことから、十分なリハビリテーションを長期に必要とする疾患が多い傾向にあります。そのため、転院先でもリハビリテーションを継続して、在宅復帰や社会復帰に向けて長期的なケアが必要になります。地域の医療機関との連携を密に図っております。

※表示の都合上、各手術は代表的な手術がひとつ選択されているため、実際の手術数とは異なっております。
形成外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K2191 眼瞼下垂症手術(眼瞼挙筋前転法) 12 0.92 2.33 0 72.25
K0063 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部以外)(長径6cm以上12cm未満) - 0.88 2.5 0 60.25
K0301 四肢・躯幹軟部腫瘍摘出術(躯幹) - 1 6.75 0 57.25
K0062 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部以外)(長径3cm以上6cm未満) - 0.86 1.43 0 56
K334 鼻骨骨折観血的手術 - 1 1.8 0 23.8
形成外科で最も多く行っている手術は、眼瞼下垂に対する眼瞼挙筋前転法です。眼瞼挙筋前転法とは、はたらきが悪くなって弛緩した筋肉(眼瞼挙筋)を短縮して固定し直す方法です。
第2~4位は、皮膚や皮下の良性腫瘍を摘出する手術です。
第5位は外傷による鼻骨の骨折に対する整復手術です。

※患者数が、10未満の場合はハイフン(-)としております。
脳神経外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K164-2 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 47 0.87 9.83 4.26 75.89
K1771 脳動脈瘤頸部クリッピング(1箇所) 17 0.71 35.82 64.71 63
K1742 水頭症手術(シャント手術) - 9.57 19.43 42.86 66.57
K1692 頭蓋内腫瘍摘出術(その他) - 6.2 21.2 60 75.4
K1642 頭蓋内血腫除去術(開頭)(硬膜下) - 0 45 75 72.5
第1位は、慢性硬膜下血腫に対する穿孔洗浄術です。治療は頭部に小皮膚切開を行い穿頭します。血腫を除去して洗浄し、ドレーンを1日程度留置します。
第2位は、急性くも膜下出血や未破裂脳動脈瘤に対するクリッピング術です。開頭し、脳動脈瘤の根元にクリップをかける方法です。
小山市、県南地域の脳神経外科手術が可能な唯一の病院です。

※患者数が、10未満の場合はハイフン(-)としております。
心臓血管外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K6121イ 末梢動静脈瘻造設術(内シャント造設術)(単純) 36 0.08 1.19 2.78 65.17
K607-3 上腕動脈表在化法 23 0.09 1 0 80.87
K5522 冠動脈、大動脈バイパス移植術(2吻合以上) 21 11.62 31.38 0 67.67
K5551 弁置換術(1弁) 10 5.2 24.3 0 72
K5606 大動脈瘤切除術(腹部大動脈(分枝血管の再建)) - 3.89 32.56 0 80.11
第1位は、末期腎不全の患者さんに対して行う血液透析治療のための内シャント(動静脈瘻)造設術です。
第2位は、内シャントが血管の状態により作成が困難な末期腎不全の患者さんに施行する上腕動脈表在化法です。
第3位と第4位は、心臓弁膜症や虚血性心疾患などの心臓の手術です。心臓の手術は人工心肺装置というポンプを使用します。人工心肺装置によって手術中の循環を安定させることができ、安全に手術ができるようになります。
第5位は、腹部大動脈瘤に対する人工血管置換術です。

※患者数が、10未満の場合はハイフン(-)としております。
眼科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K2821ロ 水晶体再建術(眼内レンズを挿入)(その他) 183 1 1 0 76.72
K2801 硝子体茎顕微鏡下離断術(網膜付着組織を含む) - 1 2 0 69.86
K281 増殖性硝子体網膜症手術 - 1 3.33 0 63.67
K2821イ 水晶体再建術(眼内レンズを挿入)(縫着レンズ挿入) - 1 2 0 85.5
K2802 硝子体茎顕微鏡下離断術(その他) - 1 1 0 67
眼科の手術で最も多いものは白内障に対する水晶体再建術で、眼内レンズの挿入を行います。他には、硝子体手術(黄斑前膜、黄斑円孔等)も行っています。

※患者数が、10未満の場合はハイフン(-)としております。
耳鼻咽喉科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K3772 口蓋扁桃手術(摘出) 38 1.08 6.55 0 36.87
K340-5 内視鏡下鼻・副鼻腔手術3型(選択的(複数洞)副鼻腔手術) 18 1 5.67 0 54.5
K368 扁桃周囲膿瘍切開術 13 0 5.62 7.69 46.69
K4611 甲状腺部分切除術、甲状腺腫摘出術(片葉のみ) 10 1 6.3 0 64.8
K340-4 内視鏡下鼻・副鼻腔手術2型(副鼻腔単洞手術) - 1 4.86 0 69.29
耳鼻咽喉科手術の第1位は、習慣性扁桃炎に対して行われる口蓋扁桃摘出術です。
第2位と5位は慢性副鼻腔炎に対し内視鏡的に行う副鼻腔炎手術です。
第3位の扁桃周囲膿瘍切開術は、口蓋扁桃から感染・炎症が波及し、扁桃周囲に膿瘍を形成したものに対して、局所麻酔下に穿刺し膿瘍を確認したのち、メスで切開して排膿する手術です。
第4位は、甲状腺腫に対して行う手術です。

※患者数が、10未満の場合はハイフン(-)としております。
神経内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K178-4 経皮的脳血栓回収術 15 0.13 30.27 66.67 76.13
K609-2 経皮的頸動脈ステント留置術 - 11.75 7.5 0 70.25
K664 胃瘻造設術 - 21.33 24.33 0 66.67
- - - - - - -
- - - - - - -
全国的にもまだ数少ない超急性期脳血管内手術(カテーテル治療)など先進的な医療にも対応しております。
t-PAによる治療に加え、症例によっては、カテーテルによる血栓回収術を24時間対応にて積極的に行っております。

※患者数が、10未満の場合はハイフン(-)としております。
泌尿器科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K8036イ 膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)(電解質溶液利用) 75 1.4 4.4 0 73.37
K773-2 腹腔鏡下腎(尿管)悪性腫瘍手術 22 1.18 8.82 0 70.05
K783-2 経尿道的尿管ステント留置術 16 3.63 20.19 0 71.56
K7981 膀胱結石摘出術(経尿道的手術) 15 1.87 3.87 0 72.07
K8411 経尿道的前立腺手術(電解質溶液利用) - 1 4.56 0 71.89
第1位は、膀胱悪性腫瘍に対する内視鏡による手術です。
第2位は、腎臓がんに対する腎臓摘出術となっております。
第3位は、狭窄した尿管にステントを留置し、広げる手術です。
第4位は、膀胱結石に対して行う内視鏡による手術です。
第5位は、前立腺肥大症に対して行う内視鏡を用いた手術です。
泌尿器科では院内で総合診療科、外科や透析科等、他科と緊密に連携をとりながら診療を行っております。
当院で行っていない手術は大学病院と連携を取りながら進めていきます。

※患者数が、10未満の場合はハイフン(-)としております。
腎臓内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K6121イ 末梢動静脈瘻造設術(内シャント造設術)(単純) 21 9.29 16.24 14.29 65.14
K607-3 上腕動脈表在化法 12 6.42 22.42 33.33 78.58
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm未満) - 9.33 4 33.33 67
腎臓内科での手術の第1位は末期腎不全に対する血液透析を導入するための手術で、内シャント(自己血管を用いた動静脈瘻)を造設するものです。
血液透析治療については、導入をはじめ、経皮的血管形成術(PTA)、長期留置カテーテル留置術、腹膜透析治療を行っております。
他に、血漿交換療法や血球成分除去療法を行うことがあります。

※患者数が、10未満の場合はハイフン(-)としております。
その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)ファイルをダウンロード
DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 - 10.01
異なる - 0.03
180010 敗血症 同一 29 0.41
異なる 14 0.2
180035 その他の真菌感染症 同一 - 0.03
異なる - 0.01
180040 手術・処置等の合併症 同一 41 0.57
異なる - -
播種性血管内凝固症候群(DIC)とは、種々の基礎疾患により血液凝固系の亢進(血を固める機能が強くなってしまう)が生じることで、微小血管内に血栓が多発形成され、多臓器の虚血性障害を起こす病態です。
DICは、敗血症や重症感染症、悪性腫瘍などに合併して生じることが因子となっています。
治療としては、①基礎疾患の治療、②抗凝固療法、③補充療法等が行われます。

敗血症とは感染症の徴候が存在する全身炎症反応症候群で、ショック、DIC、多臓器不全に陥る危険があります。
敗血症性ショックがおきている場合は、血圧を上げるために大量の輸液や昇圧薬を点滴投与します。同時に酸素吸入や人工呼吸を使って高濃度酸素投与するなどの全身管理を行います。

表中の疾患が入院のきっかけとなったものは、「同一」、何らかの影響で入院後に発症した場合は「異なる」として表示されています。

※患者数が、10未満の場合はハイフン(-)としております。
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