診療科・部門のご紹介
放射線部門
部門長挨拶
当部門は、CT、MRI、骨密度測定検査、乳房撮影(マンモグラフィ)、心臓カテーテル検査、頭部・腹部等血管撮影検査、脳血栓回収術、X線TV室、病棟および手術室X線撮影等を行っております。 循環器センターや脳卒中センター等の救急診療に欠かせない放射線画像診断を24時間体制で支えるために、スタッフ(技師)全員が3D-CTAをはじめ殆どのCTやMRI、心カテ、血管撮影検査に対応しています。 マンモグラフィは、女性スタッフで対応しておりますので、安心して検査できます。
医療技術部 放射線部門 技師長
渡邉 城大
スタッフ紹介
私たちは、診療放射線技師17名、受付事務員2名で、当直体制で業務を行っており24時間救急対応をしています。技術、接遇ともに常に向上することを心掛けており、学会発表や勉強会の参加などを奨励しています。
検査システム紹介
CT
大きなドーナツ状の輪の中に入り、X線を使って体の断面(輪切り)を画像化する検査です。頭部、冠動脈(心臓)、大動脈・血管系、胸部、腹部、骨盤部から骨格に至るまで幅広い検査に対応し、それらの撮影したデータから3D(3次元)画像や他方向断面画像を作成しています。放射線量管理システムにより、撮影時における医療被ばくの低減にも努めています。(キャノン社製80列)
※食事を止めて検査する場合があります。また、ヨード造影剤を使用しての検査で、ビグアナイド系糖尿病薬を服用されている場合、一時的に服用を中止する必要があります。
MRI
強い磁石のトンネルに入り、電波を使って体内の様子をあらゆる方向で画像化する検査です。MRIはX線を使用しないので放射線被ばくの心配はありません。検査時間は撮像部位や内容に応じて20~60分かかります。(キャノン社製1.5T)
※この検査は強い磁場の中に体を置くため、検査できない方や検査を行うにあたり注意が必要な場合があります。また、食事を止めていただく検査があります。
骨密度測定(DEXA法)
少ないX線量を利用して骨の密度を定量的に測定する検査で、骨粗しょう症などの診断や治療効果の判定に有用です。当部門での測定部位は前腕です。数分で終了します。(日立社製)
マンモグラフィー(MMG)
乳房専用の装置を用いて、乳腺を撮影する検査です。しこりや、早期乳がんのサインである微細石灰化も写し出すことができます。撮影の際には乳房の中をより見やすくするため、透明なアクリル板で左右それぞれの乳房をはさんで撮影します。そのため多少の痛みを伴う場合があります。(キャノン社製) ※当施設は『マンモグラフィ検診画像認定施設』に認められています。
X線一般撮影
レントゲン撮影とも言われており、放射線関連の検査の中では最も基本的で多く行われている検査です。X線を使って胸部・腹部や頭・脊椎・手・足などの骨の撮影をします。フラットパネルディテクター(FPD)と呼ばれる最新の装置が導入され、検査部位に合わせた高画質画像を、より低被ばくに、より迅速に提供できるようになりました。また、病室や救急室、手術室での撮影には、ポータブル撮影装置や移動式の透視撮影装置を使用しています。(キャノン、富士フィルム、日立社製)
X線TV室
X線を連続的に使用し、テレビで透視動画を見ながら必要な時に静止画像として記録する検査です。そのままでは分かりづらい臓器や部位を描出するのに造影剤を利用して行う場合もあります。胃のバリウム検査などがこれにあたります。また内視鏡室にも同様の装置があり、気管支鏡やERCPなど内視鏡をしながらの検査もスムーズに行えます。(キャノン社製)
心臓カテーテル室・血管造影室
上肢またはソケイ部の血管から細い管(カテーテル)を挿入し造影剤を注入して、目的の血管や臓器を連続的にX線撮影する検査のことです。心臓血管と脳血管、腹部血管等の検査が行われ、血管の狭窄や瘤、腫瘍等の情報を詳細になおかつリアルタイムに得ることができます。検査のみならず、心臓の狭窄血管拡張や脳血栓回収、肝動脈塞栓など手術に代わる治療法として行なっています。(キャノン社製)
体外衝撃波結石破砕(ESWL)室
腎臓内や尿管の結石など尿路結石に対して、外科手術をしないで、体の外から衝撃波を結石に照射して粉々に砕き、体の外に流しだす治療法です。細かく破砕された結石は尿とともに体外に排出されます。(ドルニエ社製)